カジュアルウォーターの判定基準は?誰がするの?
これから雨の季節、雨の中のラウンドや、湿ったコースでのラウンドが多くなってきます。
湿ったコースでのカジュアルウォーターの救済を勉強しましょう。
1.カジュアルウォーターの判断は誰がするの?
カジュアルウォーターの判断は自分で行います。
同伴競技者やマーカーさんはその判断がルールに則っているか確認する立場です。
カジュアルウォーターは、異常なグラウンド状態の救済を受けることになるのですが、
ルールには「救済を受けることが出来る」とあります。
救済を受けるとニアレストポイントが不利な状況になる場合は、救済を受けずに、自分の判断でそのままプレイできるのです。
2.カジュアルウォーターの判定基準は?
ルールの用語の定義で下記のように書かれております。
「プレーヤーがスタンスをとる前やスタンスをとったあとに見える一時的な水溜りをいう。」
自然にスタンスと取ったのでなく、強く踏みつけたり、何度か踏んだりしてできた水溜りは、カジュアルウォーターとは言えない。
12 カジュアルウォーター(Casual Water)
「カジュアルウォーター」とはウォーターハザード以外のコース上で、プレーヤーがスタンスをとる前やスタンスをとったあとに見える一時的な水溜りをいう。
雪と自然の氷(霜を除く)は、プレーヤーの選択でカジュアルウォーターかルースインペディメントとして扱うことができる。
人造の氷は障害物である。露と霜はカジュアルウォーターではない。
球がカジュアルウォーター内にあるか一部でもカジュアルウォーターに触れているときは、その球はカジュアルウォーターの中にある球である。
3.ラフは救済にならないの?
カジュアルウォーターは、異常なグラウンド状態の救済を受けることになるので、短く刈られたエリア(フェアーウエイ)だけです。
4.バンカー内はカジュアルウォーターは?
バンカー内のカジュアルウォーターは、ニアレスポイントとドロップはバンカー内でなければならない。
バンカー内がカジュアルウォーターで一杯で救済を受けるニアレスポイントが無い場合は、1打罰で、バンカー外の後方に下がって救済を受けられるので、無理してカジュアルウォーター内から打つ必要はない。
25-1 b 救 済 (ii)
バンカー内(b)1打の罰のもとに、ホールと、球のあった箇所とを結んだ線上で、そのバンカーの後方にその球をドロップ。この場合には、バンカーの後方であればいくら離れても距離に制限はない。
5.こんな時、どうするの?(ゴルフ規定裁定集)
柔らかくてべとべとの地面
質問:柔らかくてべとべとの地面はカジュアルウォーターか。
回答:カジュアルウォーターではない。プレーヤーがスタンスを取る前からや、スタンスを取ったあとで地面に水が見えない限り、柔らかくてべとべとの地面はカジュアルウォーターではない(定義12「カジュアルウォーター」参照)。
ウォーターハザードからの溢水
質問:池(ウォーターハザード)の水が溢れ出た場合、溢れ出た水はカジュアルウォーターか。
回答:カジュアルウォーターである。ウォーターハザードから溢れ出てそのハザードの限界外にある水はすべてカジュアルウォーターである。
水の溜まっているピッチマークの中の球
質問:浅いラフの中でプレーヤーの球が地面に深くくい込んでいた。地面にはカジュアルウォーターは見られなかったが、球の止まったピッチマークには水が溜っていた。この場合、プレーヤーの球はカジュアルウォーターの中にあるといえるか。
回答:その球はカジュアルウォーターの中にある。
足に力を加えると見えてくる水
質問:湿っている区域で、プレーヤーが正常なスタンスを取る以前にも以後にもカジュアルウォーターは見えなかったが、片足できつく押すようにして踏むとプレーヤーの靴底のまわりに水が見えてきた。この場合、プレーヤーは規則25-1bにより救済を受けることができるか。
回答:救済は受けられない。必要以上に足で力を加えた結果見えてきた水はカジュアルウォーターではない(定義12「カジュアルウォーター」参照)。