シャフトのトルクとは何?
シャフトの固さの表記でフレックスという表記があり、シャフトの固さの基準になっています。
しかし明確な規格や基準が無く、各メーカーやシャフトの種類によって、基準が異なります。
同じメーカーでも、シャフトが変わるとSよりRの方が硬い、なんてことが発生します。
硬さを数値化するには、振動数やセンターフレックスと云われる数値が有りますが、
一般的にシャフトメーカーやクラブカタログには、表示されていません。
そこでカタログに表記されている「トルク」を参考に見てみましょう。
トルクとは何?
- シャフトのトルクとは、シャフトのねじれ具合を数値化した値です。
数値が大きいほど、良くねじれる。数値が小さいほど、ねじれが少ない。 - トルクとは、「車のハンドルの遊びの様な物」とよく言われています。
ドライバーのヘッドがスイング中にトップでねじれて、インパクトで戻ってくる。
トルクの大きいクラブ程、戻りが大きくミスの許容差が大きく、アベレージゴルファーやヘッドスピードの遅い人に適しています。
逆に、パターの様にトルクの関係ないクラブは、手首のチョットした動きやスイングのばらつきが、直接クラブフェイスに影響するように、
トルクの数値の小さいクラブは、上級者向けのヘッドスピードの速い人に適しています。 - トルクの数値が、ボールの曲がりに左右する。
ヘッドスピードの速い人が、トルクの大きなクラブを振ると、クラブヘッドがねじれ過ぎて、インパクトで戻ってこなくて大きく右にプッシュアウトしたり、つかまり過ぎてチーピンが出たり、どこに行くか解らないクラブになってしまいます。 - シャフトが硬いほど、トルクが小さい。
一般的にシャフトが硬くなるに従い、重く、トルクも小さくなります。
シャフトの先調子~元調子によって若干の差が出てきますが、それがシャフトの特性となって表れるのです。
クラブやシャフトを選ぶときに、トルクの数値を参考にしてみてください。 - メーカーやクラブによっての違い
参考にゼクシオのシャフトとTourADの仕様を下記に載せました。参考にしてみてください。
ゼクシオのSはトルク5.7です。TourAD-GP6のSは3.1です。 - ヘッドスピード別、選考基準
ヘッドスピード40m/s以下の人・・・5.0以上
ヘッドスピード40~45m/sの人・・・4.0前後
ヘッドスピード45m/s以上の人・・・3.5以下
曲げたくない人・・・小さ目
球をつかまえて飛ばしたい人・・・大き目
操作性を高めたい人・・・少な目
XXIO ゼクシオ MP800のシャフトを見てみましょう。
硬度 | 調子 | 重さ(g) | トルク |
---|---|---|---|
S | 中 | 48 | 5.7 |
SR | 中 | 46 | 5.8 |
R | 中 | 43 | 5.9 |
R2 | 中 | 42 | 6.0 |
グリップ | ゼクシオ エイト専用DSTフルラバーカラーグリップ(ロゴ入り) |
Tour AD GPのトルクを見てみましょう。
モデル | 重量(g) | トルク(deg) | フレックス | キックポイント |
---|---|---|---|---|
GP-4 | 47 | 5.7 | R2 | 中調子 |
R1 | ||||
48 | S | |||
GP-5 | 55 | 4.3 | R2 | |
56 | R1 | |||
57 | S | |||
GP-6 | 64 | 3.1 | SR | |
66 | S | |||
67 | X | |||
GP-7 | 75 | 2.9 | S | |
76 | X | |||
GP-8 | 84 | 2.7 | S | |
85 | X |
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