息子がゴルフをやめた日

家族みんなでゴルフに夢中になった10数年前のこと。
3番目の中学生の息子にゴルフの楽しさを教えようと、夏休みに行われるあるゴルフ場の親子ダブルスのコンペがあり、数回参加していました。
高校以上の部門と小中学生部門があり、親子2組が一緒にラウンドします。
カップインするまで、ベストボールが選択できるので、どちらか良い方のボールを選択してスコアを付けて行きます。
参加料金も二人で食事付きで、休日の一人分程度の料金でした。
コンペの景品も良いので、子供達も喜んで参加していました。
ある時一緒になった親子は、小学生の頃からプロにレッスンを受けている競技指向の小学生でした。
私もまだ競技ゴルフの経験もなく、一般のアマチュアゴルファーでした。

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目指すゴルフが違っていた

私は、ゴルフは知らない人同士でも親睦をはかりながら、楽しくプレイをするものと心がけていました。
私たち親子は、いつも通りに、同伴親子に話しかけてプレーをしていました。
ところが、相手の親子は競技モードのゴルファーだったのです。
自分たちのスコアーを良くすることだけに集中するだけで、楽しくプレーしようとか、和気あいあいにラウンドしようとかの雰囲気が全然ありませんでした。
段々とその親子の素っ気なさに、違和感をおぼえ始めていると、相手の親が私達の「マナーが悪い」とか言い始めます。
「ハァ」マナーが悪いのはどっちだよと思いながらも、こらえて和やかにラウンド出来るように心がけていました。
バーディーを取ったら自分たちで大盛り上がり。
ランチの時間も私の方から一方的に話しかけるだけで、余り話が弾みません。
「こんな親子もいるんだな」と諦めながら、「この子はどんな子供に成長するのかな」などと考えてしまいました。
私は、子供にゴルフの楽しさを教えたい為に、ダブルスのコンペに参加しました。
別に新ぺリアのコンペなので、ベスグロを取る為ではありません。
もちろんゴルフ場の趣旨も、私と同じだと思っています。
しかし参加して来る親子は、かなずしも同じではないということです。
小学生からプロを目指して、一生懸命練習をしている子も沢山います。
そういう親子が参加してはいけないとは、言えないでしょうが、戦う場所はわきまえてほしい。
競技ゴルフと楽しむゴルフをわきまえてほしいと思います。
子供でなくても、大人の世界でも、解っている競技ゴルファーは何があっても楽しくプレーします。
余りうるさくて楽しくなくなってしまうゴルファーもいるので気を付けましょう。

結果、ベスグロと優勝はその親子が持って行きましたが、本当に楽しかったのでしょうか。
子供の口からは、何も言いませんでしたし、そのことについて、一緒に話もしませんでした。
しかし、息子はその日以来、クラブを握らなくなりました。
ゴルフが楽しくなくなってしまったのでしょう。

いつの日か、あの時の子供がプロになっても、石川遼君のようには、応援できないでしょう。
後日ゴルフ関係の友人達に聞いてみると、同伴した親子は有名で、特に父親は悪い意味で有名な人でした。

私が本格的にゴルフを始めた日

息子がゴルフをやめてしまった理由をいろいろ考えました。
私が本当のゴルフを知らなかったから。
私が競技ゴルフを知らなかったから。
ゴルフのマナーって何だったのか。
今から一生懸命練習して、あの時の小学生に負けないゴルファーになってやろう。
息子がクラブを置いた日と、私が本格的にゴルフを始めたきっかけが、このことがキッカケだったのです。
ここから、競技ゴルフに挑戦する日々が始まったのです。

又ゴルフを始めた息子

ある日、その息子が社会人になって、ゴルフクラブを送ってくれと言ってきました。
又、12年ぶりにゴルフを始めるというのです。
在庫のクラブをかき集めて送ってやりました。
そして息子が帰って来て、昨日女房と息子と3人で初ラウンドに行ってきました。
練習場で見ると、マアマアのスイングです。
私も10年以上前とは、かなりレベルアップしているでしょうし、見るポイントも違っているでしょう。
スコアも同じ白ティーから回って、女房にかないませんでしたが、チョット直せばすぐに成長するでしょう。
私も10数年前と違って、色々なゴルフの事を教えられるでしょう。
久しぶりに楽しいゴルフが出来ました。
今後が楽しみです。
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