「サブグリーンの処置」が統一されました。
プロの試合を見ていても、大会のローカルルールによって、処置や救済方法が違う為に、選手が勘違いをして、処置の方法を間違うと、後になって2打罰を受けたり、過少申告で失格になったり、トラブルが絶えませんでした。
何度も問題になる為、「サブグリーンの処置方法」が、2017年からゴルフ連盟の各団体で協議し統一されることになりました。
ただし、この合意は 4 つの団体が主催する競技における扱いに関するものであり、規則そのものが変更されたわけではありません。
競技団体のローカルルールで、個別に制定することは今後も認められますので、注意してください。
アマチュアの競技も追従してくることと思いますが、ローカルルールで規定された場合、よく確認してください。
統一した団体
- 公益財団法人日本ゴルフ協会(JGA)
- 公益社団法人日本プロゴルフ協会(PGA)
- 一般社団法人日本女子プロゴルフ協会
- 一般社団法人日本ゴルフツアー機構(JGTO)
呼び名を統一しました。
一般的には「サブグリーン」とか「予備のグリーン」とか言われて名称が統一されていませんでした。
今後は「目的外のパッティンググリーン」として統一されます。
私達アマチュアも覚えておきましょう。
統一された処置方法
球が目的外のパッティンググリーンにのった場合は規則 25-3 が適用され、プレーヤーは必ず罰なしにこの規則に基づいた救済を受けなければなりません。
救済の手続きは、ホールに近づかず、球が目的外のパッティンググリーンからの障害がなくなる最も近い点(救済のニヤレストポイント)を決定し、その地点から 1 クラブレングス以内でホールに近づかない所にその球をドロップしなければなりません。
この規則 25-3 で重要なことは、スタンスが目的外のパッティンググリーン上にあるということだけでは障害とはならず、球が目的外のパッティンググリーンにのった時のみ障害が生じ、救済を受けなければならないということです。
間違いやすいローカルルールや勘違い
- プロはサブグリーンからプレーしても良い
今までローカルルールで決められていたために、毎回ローカルルールをチェックしていないと、勘違いしてしまいます。
今後は、プレー禁止に統一されます。 - ボールがサブグリーンのカラーでもプレー禁止
地方の試合でもローカルルールで決められる場合があります。
ボールがサブグリーンのカラーでも、スタンスがサブグリーンにかかるとプレー禁止になり、救済を受けなければいけません。
規則25-3では、スタンスがグリーンにかかった場合は救済にならないと決められていますが、グリーンの保護の為にローカルルールで禁止する場合もありますので注意が必要です。
参考:「予備グリーン」の取り扱いについての統一[2017/02/01]
公益財団法人日本ゴルフ協会(JGA)、公益社団法人日本プロゴルフ協会(PGA)、一般社団法人日本女子プロゴルフ協会、一般社団法人日本ゴルフツアー機構(JGTO)は、2017年シーズンより予備グリーンの規則上の取り扱いを統一することに合意いたしました。
予備グリーンは、日本の慣習やコース管理などの理由により様々な経緯、意見があることによりその扱いが異なる場合があり、結果としてプレーヤーを混乱させることがしばしばありました。上記4団体は、その弊害を取り除くこと、そして世界共通である規則本来の扱いとすることを目的に協議をし、各団体の主催競技等においては原則として予備グリーンは規則的「目的外のパッティンググリーン」として扱うことにいたしましたので、お知らせいたします。
参考:「予備グリーン」の取り扱いについての統一
規則25-3 目的外のパッティンググリーン
25-3 a 障 害
球が目的外のパッティンググリーン上にある場合、目的外のパッティンググリーンによる障害が生じたという。
プレーヤーのスタンスや意図するスイングの区域が妨げられても、それだけでは規則25-3にいう障害には当たらない。
25-3 b 救 済
プレーヤーの球が目的外のパッティンググリーン上にある場合、プレーヤーは球をあるがままの状態でプレーしてはならない。
プレーヤーは、罰なしに、次の救済を受けなければならない。
プレーヤーは球を拾い上げて、(a)救済のニヤレストポイントから1クラブレングス以内で、(b)救済のニヤレストポイントよりもホールに近づかない所にその球をドロップしなければならない。
救済のニヤレストポイントはハザード内やパッティンググリーン上であってはならない。
救済のニヤレストポイントから1クラブレングスの範囲内に球をドロップする際、球は目的外のパッティンググリーンによる障害が避けられ、しかもハザード内でもパッティンググリーン上でもない所のコース上に直接落ちなければならない。
規則25-3により拾い上げた場合、球はふくことができる。
規則25の違反の罰は
マッチプレーでは そのホールの負け
ストロークプレーでは 2打
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