上級者のシングルさんとアベレージゴルファーの差は、ショットの精度だけではありません。
風の向きや強さ。打ち上げや打ち下ろしの距離の判断力が大きく違ってくるのです。
アイアンの名手になろう【打ち上げと打ち下ろしの距離】
皆さんは、打ち上げや打ち下ろしの距離の強弱をどのように判断していますか?
一般的には、高低差±10yに対して、飛距離は±10yと言われています。
打ち上げ10yに対して、プラス10y余分に見なさいということです。
クラブに対して、1番手上げるということです。
逆に打ち下ろしに対しては、その逆になるのです。
しかし、どうしてそのように言われているのかわかりませんが、本当にそうでしょうか。
上級者やプロは、今までの自分の経験から、自分の距離を判断します。
2019年からのルール改正で、距離の測定のスコープの使用が認められますが、高低差の測定できるスコープも発売されていています。
正確な高低差の測定が出来たとしても、自分の距離の把握と安定したショットが打てなければ、意味がないのです。
【±10yのウソ】
100yから200yまで同じなのでしょうか?
ショートアイアンからロングアイアンまで、同じでしょうか。
実は、打ち上げも打ち下ろしも、±10yは間違いなのです。
まず、打ち上げ+10yで考えましょう。
100y(PW)、150y(7I)、200y(3W)で考えます。
飛距離の出ない人は、200yは難しいので、180yに置き換えましょう。
ズバリ、使用クラブによって弾道の高さが変わるのです。
短いショートアイアンは、弾道が高くて、上から落ちます。
逆に長いクラブほど、弾道が低いので、10y高い高さで止まってしまうのです。
10y分落ちてくる間の飛距離が短くなるということです。
必ず飛距離のヤードで考える。
よく、「1番手・2番手上げる」と考えますが、番手での考えはやめましょう。
必ず、何ヤードプラスするのか、何ヤード打つのかを考えて、クラブ選択します。
何故なら、上級者ほどクラブの飛距離の階段ができています。
アベレージゴルファーは、クラブが長くなっても飛距離はさほど伸びません。
7I,6I,5Iの飛距離の差を考えれは、想像つきますよね。
7Iで150y打てる人が、170y打つ場合に、2番手上げて5Iで打っても、160y程度しか飛ばないということです。
170y打つクラブ選択をしないと、いけません。
実際に高低差の±10yでの、必要な飛距離とは
ズバリ、必要な飛距離の目安は、打ち上げ+10yでは、100yで+10y。150yで+20y。180yで+30y必要です。
逆に、打ち下ろし-10yでは、ショートアイアンほど高弾道になり、上から落ちるため、飛距離は伸びません。
長いクラブほど弾道が低くなって、飛距離が伸びてしまうのです。
ズバリ、打ち下ろし-10yでは、130y以下で-5y。150yで-10y。180yで-20y̠マイナスしましょう。
高低差のある丘陵コースが難しいのは、この高低差のクラブ判断が難しいからなのです。
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