アプローチのイメージは手の5番
アプローチの上手い人ほど、柔らかく打ちます。ガツンと打ちません。
片山晋呉がよくパターの前にグリーン上で手で転がすイメージを作っている光景をよく見ます。
アプローチでも同じように下手投げでトスを投げるように、頭の中で投げてみる。
どの位の速さで、どの位の弾道で、どの辺に落下して、どの様に転がるか。
想像が出来た時点で70点です。後は手の5番に任せるのみ、打ち方は考えてはいけません。
アプローチの考え方
- 手の5番で何パターンかの方法でアプローチをして、どのアプローチが一番なのかイメージを作る(70%)
- ボールのライの状況判断(過去の経験値からミスの度合いを想像する)(20%)
- 打ち方を意識しないで、体が思い通りに打てる技能。(10%)
ミスの少ないクラブや打ち方を選択している訳ですから、打ち方は考えずに自分を信じてイメージ通りに打てば良いのです。
イメージ通りのアプローチが出来なかった場合、下手だなとか、練習が技量が足りないとか考えるのでなく、なぜミスが出たのかの原因を考え、ミスの経験値に刻んでおき、次回の機会に生かしましょう。
参考例1:自分のアプローチのイメージが沸く前に、打ち方を考えてしまうと、開いて打とうか、転がそうか、突っかかりそうだなとか、打ち方ばかりに気を取られ、成功のイメージが二の次になってしまいます。
力が入ってダフッてしまうなんてことになります。
参考例2:手で投げる場合、腕をどこまで上げて、どの位のスピードで、どこでボールを離してなんて考えて投げる人はいないと思います。
投げ方を考えるから、腕に力が入って投げ方が解らなくなる。
参考例3:豆を箸でつまんで、隣のお皿に移そうとしたときに、豆を箸でつまもうとイメージしただけで、人間の手は動いて出来てしまう。
どうやって箸を持って、どのくらいの力加減でつまもうなんて考えないものです。
ところが、豆を移すタイムを計るなんてプレッシャーを掛けたとたんに、指に力が入って逆にうまくつまめない。
ゴルフは想像力の問われるスポーツです。
ラウンド数が少なく想像できない程、経験値を積み重ねていない人は別として、想像する気のない、出たとこ勝負のゴルフばかりしていたのでは、上達できません。
逆に、出来もしないスーパーショットばかりイメージして自分も出来ると、信じて挑戦ばかりしているゴルファーもいますが、私は好きです。
ただ、自分の技量を知らないだけ、自分で出来るか出来ないか、どういうミスの可能性があるのか、ミスした場合にどういう結果になるのか、経験値と想像力が欠けているだけです。
ゴルフは想像力が90%。技能10%位だと思います。
ミスの経験値の対応力を上げる、対応力の引き出しを増やすための技能を身に着ける。
というように目的を持った練習をしないと対応力は付きません。
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