【パターの基礎知識】パターの支点は背中です。

「パターのグリップは握らない」ということを前回勉強しました。
パターを握らずに吊って持つことによって、パターと腕を真っすぐに出来るのです。
今日はグリップによって、パターの支点を長くするコツについて考えてみましょう。

【パターの基礎知識】パターの支点は背中です。

少し前に流行った中尺パターから、長尺パターになり、体に着けて打つ「アンカリング」がルールで禁止になりました。
私も以前は中尺パターを使用していました。

何故、長いパターが有利なのでしょうか。

それは支点が遠くなり、円弧が大きくなり転がりが良くなるからです。
ボールからパターの支点が短いほど、パターは上から入り、インパクトは、点になります。
支点までの距離が長ければ長いほど、インパクトのゾーンは、点から線に変わっていくのです。
その分、インパクトのゾーンは、打つというイメージから、後ろから押すようなインパクトに変わっていくのです。
なので、パターの支点は長い方が良いのです。
かといって、長いパターを使用すれば良いというわけではありませんよ。

どうしてアンカリングがダメなのでしょうか。

それは、長尺のパターを使用することで、腕や手を使わず安定して打てるからです。
更に円弧の支点が固定されて、ミスを防げるからです

短いパターはどうしたらいいの?

パターの長さに、肘までの長さ(約40cm)をプラスして、脇を絞って、仮想の「アンカリング」にすれば、安定するのです。
その為には、パターから肘までを真っすぐに持つことが重要です。
パターの長さにプラス40cm長くすることが出来ます。

更に脇を締めて、背中に意識を向けることによって、回転の支点を背中に移動できれば、更に20cm程度長くなります。

パターの名手になるには、パターの持ち方、構え方、ストロークの方法などを理解したうえで、プレッシャーが掛かった状態でも同じように打てなければなりません。
その為にプロは、パターの練習をたくさんします。
アマチュアは、パター練習が一番少ないかもしれませんね。
中尺や長尺パターを使用して、アンカリングした場合は、それが簡単に手に入ってしまうのです。

パターの基本は、インパクトの強さで打つのではなく、体の回転で大きな筋肉を使ってストロークで打つことです。
これによりインパクトが点から線になり、順回転の良い転がりが得られるようになります。

ボールの転がりが順回転になって、まっすぐ転がるようになると、ボールの曲がりも少なくなります。
芝目や傾斜に負けない転がりをしてくれるようになるのです。

パターのグリップも色々なグリップがありますが、プロのグリップは、いかに緊張した場面でも指先や手首に力が入らないようなグリップをしています。
一般的なアマチュアのグリップは、指先や手首のコントロールがしやすいグリップをしている人が多いのです。
それは距離感をインパクトの打つ力で合わせようとしているからなのですね。

まずは、「パターは背中の回転で打つ」ということから練習しましょう。

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