女子プロのヘッドスピードを調べてみても、男子のアマチュアゴルファーとそれほど違いません。
ヘッドスピードが同じなのに、ドライバーの飛距離が全然違います。
どうして、女子プロより飛ばないのか、考えてみましょう。
2016ワールドレディースチャンピオンシップサロンパスカップ
ドライビングディスタンス10人。
茨城ゴルフ倶楽部 東コース(9番、10番ホールで計測し平均を算出)
1位・レクシー・トンプソン、287.5y
2位・渡邉彩香、275.5y
3位・パク・ソンヒョン、269.9y
4位・イ・ボミ、267.5y
5位・キム・ハヌル、267.0y
6位・森田理香子、 265.5y
7位・穴井詩、 264.0y
8位・上田桃子、 263.0y
9位・笠りつ子、 263.0y
10位・山田成美、 256.0y
女子プロのヘッドスピード約40m/s
女子プロの平均ヘッドスピードは約40m/sと一般男性のアマチュアゴルファーと変わらないのです。
では何が違うのでしょうか。
- ミート率の違い
へッドスピード同じ40m/sで打っても、女子プロのボール初速は60m/s前後に打ちます。
それに対し、アマチュアのボール初速は50~55位でしょう。
ボールの初速が「1m/s」上がると7ヤード飛距離が違うと言われています。
これで約50y前後の飛距離の差になります。 - クラブ軌道の違い
一般アマチュアのインパクトは、フェイスが開いてインパクトをする傾向にあります。
大型ヘッドのクラブは、テイクバックでクラブフェイスが開きすぎると、インパクトまでにクラブフェイスがもとに戻りきらずにインパクトを迎えてしまい、カット軌道のスライスからフェードのボールになります。
スイング軌道も、アウトサイド・インのスイング軌道が多いので、カット軌道になり、スピン量が増えてしまいます。 - ランの違い
女子プロのは、ランが出るように打っています。
女子プロのドライバーは、本当によくランが出ます。
レベルブローからややアッパーブローに打っている選手が多く、ランが出やすい打ち方をしているのです。
勿論、スピン量を少なくするために、10.5°のドライバーをロフトを立てて使用したり、9°のドライバーをアッパーブローで打ったり、色々研究しています。 - 加速するスイング
同じヘッドスピードでも、インパクトから加速するスイングと、インパクトで終わってしまうスイングでは、飛距離は全然違います。
クラブを振るという動作。
フォローにかけて加速して振る動作。
フィニッシュまで振り切るという動作がアマチュアゴルファーと決定的に違い点です。
アマチュアゴルファーは、ボールに「当てる」「打つ」ということに意識が行ってしまいます。
当てて終わり、打って終わりで、パワーが減速してしまうのです。
インパクトは通過点で、フィニッシュまで振り切るということを練習しましょう。
プロゴルファーからの飛ばしの秘訣
- 宮里優作プロ・・右腰で球を押し込んでいます。
下半身リードで球を押し込んでいるイメージです。 - 片岡大輔プロ・・フェードからドローへ。球を厚く押せる弾道に変えました。
- 加瀬秀樹プロ・・お尻の力で捻転しています。
お尻を意識して上下の捻転差を作るようにしています。 - 渡邉彩香プロ・・左にしっかり振り切っています。
インパクトで合わせることはしません。しっかり左に振り切ります。 - 藤田光里プロ・・満振りの練習が効果的です。振れていれば飛んで曲がらない。
皆さんどうでしょうか。
来年に向かってのテーマは、
振り切ること。
加速するスイング。
ミート率。
この3点で決まりですね。
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